<内容>
縄文時代研究の進展によりかえって曖昧になってきた縄文文化観・時代概念を再考。さらにアジア・北米などとの比較文化論を試みる。
<目次>
1　総論　縄文時代概念の基本的問題〔谷口康浩〕
2　歴史観の学史的検討
　縄文時代観の形成〔今村啓爾〕
　縄文文化と日本文化〔泉拓良・下垣仁志〕
3　時代区分の問題
　縄文時代の開始―「草創期」再考―〔谷口康浩〕
　縄文時代の終末〔石川日出志〕
　縄文時代の段階区分〔佐々木藤雄〕
4　縄文文化の相対化
　縄文文化と東アジア〔宮本一夫〕
　縄文文化と東北アジア〔大貫静夫〕
　縄文文化の東と西〔矢野健一〕
　続縄文文化と縄文文化〔高瀬克範〕
　南島文化と縄文文化〔水ノ江和同〕
　世界の狩猟採集民研究からみた縄文文化　とくに北米考古学の視点から〔羽生淳子〕
　南アジア先史社会研究と縄文時代研究との接点　縄文と弥生の移行期のできごと〔小川英文〕
　縄文文化とアイヌ文化〔小杉康〕
　縄文文化と北米北西海岸民文化〔石川健〕