【目次】
第一部　絵画史料を読む
第一章　再発見された「天神さま」
鎌倉公方の天神像(山野　晃)
第二章　絵巻に描かれた信仰圏
『遊行上人縁起絵』の手取川(市河良麻)
第三章　職人図像の変容
なぜ泥棒は風呂敷を背負うのか(木村直登)
第四章　像背墨書銘を手がかりに
前田利常の鬼子母神(岡田彩花・鳥谷武史)
第五章　肖像画の制作と修復
新発田藩主の肖像画(�矍傾邱�)
第六章　古写真のなかの英雄
肖像写真の胎動─久田佐助コレクション(吉岡由哲)
第二部　寺社縁起と奇談
第一章　再現される武家の故実
『赤淵大明神縁起』の誕生(木村祐輝)
第二章　由緒を創り出す家々
大野湊神社と縁起(竹内　央)
第三章
奇談にひそむ怪異の正体
夜の悪鳥・悪獣と女(土居佑治)
第四章　在地に生き続ける英傑の記憶
忘れられた秀郷(�矍畦概�)
第五章　地名に秘められた神仏のよすが
水犬の怪鳥退治─羽咋地名考(河合　柚)
第六章　変容する聖地の夢と霊験
『江島五巻縁起』と仏牙舎利請来譚─慈悲上人良真と実朝の夢(鳥谷武史)
第三部　歴史史料の可能性
第一章　帳簿にみる民衆のたたかい
能登土田荘公用銭状の研究(山科建太)
第二章　近世寺院史料の集積過程
石動山史料と祈雨の記憶(小川歩美)
第三章　合戦の勝敗を分けた天候
賤ヶ岳合戦の雪(中山貴寛)
第四章　系図という一族の物語
「額氏系図」を読む─金屋彦四郎家の記録(加護京一郎・黒田　智)
第五章　「家」を支えた互助システム
加賀前田家年寄の後見制─本多政和を事例に(林　亮太)
第六章　茶屋街の近世と近代
東山の成立(西田夏希)
第七章　書簡にあらわれた国家構想
橋本左内の「建儲」(森石　顕)
■「草の根歴史学」の未来を考えるためのブックガイド
絵画史料論を学びたい人へ(黒田智)
地域の由緒と記憶をたどりたい人へ(黒田智)
縁起・奇談のなかの真実を知りたい人へ(黒田智)
環境史の最前線を知りたい人へ(黒田智)
古文書・聖教調査をしたい人へ(藤巻和宏)
史料撮影に挑戦したい人へ(吉岡由哲)
歴史教育を一歩前に進めたい人へ(村井淳志)