レビュー一覧

  • 史跡高野山町石・金剛峰寺境内保存管理計画策定報告書

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    国史跡ならびに世界文化遺産になっている高野山町石道は、麓の慈尊院から山上の高野山大門(180町)を経て、奥の院まで(36町)町石が並んでいる。本書に添付されている折図9葉には、地形図に町石の位置と町石の写真が示されており、高野山町石の基本的文献となっている。
  • 弥勒寺遺跡群 弥勒寺西遺跡

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    素朴で独特な作風で知られる「円空仏」の作者として知られる円空ゆかりの関市が建設する「関市円空館」用地の発掘調査報告書。谷底部から検出された自然流路、導水の溝、井泉から、多数の墨書土器や木簡、木製祭祀具(斎串・人形代・舟形代・刀形代など)が出土。古代の水辺の祭祀場であることが明らかになった。
  • 西都原100号墳

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    特別史跡西都原古墳群では、鬼の窟古墳、205号墳、13号墳に次ぐ発掘調査報告書である。全長80mの前方後円墳で、墳丘斜面部全体に施された葺石は見事である。別図に100分の1の縮尺の墳丘全測図は圧倒される。古墳群中にある30基ほどの前方後円墳の図面が集成されている。
  • 文部科学省構内遺跡2 史跡江戸城外堀跡発掘調査報告

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    霞が関の官庁街にある文部科学省庁舎建て替えに伴う発掘調査の結果、埋め立てられている江戸城外堀際にあった石垣の一部が発見されたことから、国史跡江戸城外堀跡に追加指定され、石垣は整備公開されている。
  • 埼玉県指定史跡 小倉城跡 第3次発掘調査報告書

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    比較的コンパクトな中世の山城だが、緑泥石片岩(秩父青石)の産地付近にあることから、板碑の材料などに使用される板石を小口積に積み上げた石垣が特徴的である。比較的近くには、「下里・青山板碑製作遺跡(国史跡)」があり、石垣の一部には、板碑や、その未製品も使用されている。「比企城館群小倉城跡」として国の史跡に指定された。
  • 山梨県指定史跡 加牟那塚(かむなづか)古墳

    山梨県指定史跡 加牟那塚(かむなづか)古墳

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    全長約17mを測る巨大な横穴式石室を持つ径45mほどの円墳。形象埴輪片などが出土している。石室入口には柵があり、内部を見学することはできない。
  • 芦浦観音寺館跡総合調査報告書

    芦浦観音寺館跡総合調査報告書

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    信長・秀吉・家康等の信任を得て、琵琶湖の「湖水船奉行」の任にあった芦浦観音寺は、堀と土塁・石垣で囲まれた城郭的寺院で、遺構の遺存状態も良好で、絵図や文献資料も多数残されている。本書は、国史跡申請用報告書である。
  • 大知波峠廃寺跡確認調査報告書 平成8年度

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    遠江と三河の国境の尾根下(標高330m)にある平安時代後半の浄土庭園をもつ山岳寺院跡。石垣上に建つ礎石建物跡などが検出されている。山岸常人先生による仏堂の考察を掲載。写真図版はオールカラーなのも良い。
  • 律令時代の郡役所

    律令時代の郡役所

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    幡羅郡家の幡羅遺跡と、これに関連する西別府祭祀遺跡(いずれも国史跡)と、周辺の官衙関連遺跡などを紹介した展示図録。8冊刊行されている幡羅遺跡の報告書では、遺構の位置関連などが分かりにくいため、インデックス的文献として便利である。
  • 史跡田和山遺跡整備事業報告書 宍道湖の風が体を吹き抜け、心洗われる弥生の丘

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    弥生時代前期末〜中期後葉の環濠内部に居住施設が発見されなかったことから、祭祀的空間と考えられる遺跡で、国の史跡に指定されている。標高46mの山頂からは宍道湖を一望できる。発掘調査時の空撮や環濠部の写真は見事である。