レビュー一覧

  • 国指定史跡 脇本城跡 総括報告書

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    16年間にわたって確認調査が実施された国史跡脇本城跡の総括報告書。10世紀代から城館の痕跡が認められ、15世紀後半から16世紀後葉まで安東氏の主要城郭として栄えたことが明らかになった。写真図版はオールカラーで、情報が伝わりやすくなっている。
  • 熊倉遺跡 山棲み集落の探究

    熊倉遺跡 山棲み集落の探究

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    平安時代の竪穴建物跡が埋まり切らず凹地として確認された。これは雪国など腐食土の堆積が著しくない環境で認められる現象である。「里棲み」「山棲み」という「農耕社会における二つの生活様式」を提示した歴史的文献である。
  • 印旛郡栄町浅間山古墳 発掘調査報告書

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    7世紀第1四半期頃の長さ78mの前方後円墳で、板石を組んだ千葉県最大規模の横穴式石室をもつ。本書刊行後に国の史跡に指定された。最終段階の前方後円墳として注目される報告。
  • 大分の君 飛鳥と豊後をつないだ人

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    中央から派遣された官人の墓と考えられる凝灰岩を刳り抜いて造られた横口式石郭をもつ径15mの方墳で国の史跡に指定されている古宮古墳と、畿内の主要古墳などを紹介した好図録。2冊刊行された発掘調査報告書は超レアである。現地は整備されているが、石室入口には柵があり、内部に入ることはできない。
  • ふしぎな縄文土器

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    普通の縄文土器が中心で、タイトルの「ふしぎ」さが伝わってこない残念な図録。大田区立郷土博物館では『顔がついた土器』など良く出来た展示図録も多いが、本書は???
  • 金鈴塚古墳出土品再整理報告書

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    全国の古墳副葬品で唯一の金鈴が出土したことで有名な金鈴塚古墳出土品(国重要文化財)の再整理報告。10篇の考察も充実しており、改めて金鈴塚古墳(石室は千葉県指定史跡)を知るのに格好の文献となっている。
  • 国史跡 矢立山古墳群 保存修理事業に伴う発掘調査

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    1・2号墳が国の史跡に指定されている対馬の古墳群。未指定だった3号墳は積石塚であることが判明。国史跡に追加指定された。2号墳の横穴式石室は、T字型を呈する。それにしても、本文トビラ部分にある地図を見ると、対馬が韓半島にとても近いことを改めて認識することができる。
  • 払田柵跡2 区画施設

    払田柵跡2 区画施設

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    3冊の本報告が刊行されているうちで、払田柵跡(国史跡)を最も特徴付ける材木塀などの区画施設。低地に立地するため、掘立柱建物の柱根も含め、大量の木材類が残されており、自分で掘りたくはないけど、実物は見てみたいと思う。
  • 史跡穴ヶ葉山古墳

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    径23mの円墳である穴ヶ葉山1号墳は、横穴式石室壁面に線刻画が刻まれており、国の史跡に指定されている。上製本・箱付で、表紙と箱正面には線刻画をあしらったデザインが見られ、とてもオシャレな装丁となっている。
  • 美濃国府跡発掘調査報告3

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    8次〜13次調査報告で、まとめ的報告。政庁部の正殿と東・西・脇殿などが確認され、国史跡に指定された。神社境内の南側で建物位置を平面表示した整備が行われている。