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日野江城跡 総集編1 平成21年度までの調査成果
島原半島南端にあるキリシタン大名の居城(国史跡)。9年間にわたる調査結果がまとめられている。注目すべきは、城内の主要通路や石段に大量の石塔(仏塔)を転用しており、踏み石として意図的に配置されたとする見解で、仏塔を踏みつけて、キリシタンへの信仰の証としたとするもので大変興味深い。投稿者名未設定
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秋田城跡2 鵜ノ木地区
秋田城跡2 鵜ノ木地区
秋田城(国史跡)に伴う寺院(四天王寺)や、客殿などの性格をもつ鵜ノ木地区の報告書。木簡の出土など濃い内容だが、何と言っても、3箇所の便槽から斜面を伝って沈殿槽まで流れ落ちる木樋の設けられた暗渠を持つ8世紀の水洗便所跡に注目。史跡整備された現地には、復元された便所建物があり、えらく感動したものである。投稿者名未設定
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史跡古市古墳群 峯ヶ塚古墳後円部発掘調査報告書
世界遺産にも登録されている峯ヶ塚古墳(国史跡)のトレンチ調査報告。竪穴式石室は完掘されておらず、何とも中途半端感が否めない。同じ古市古墳群のある隣の藤井寺市と比べて、影がうすい羽曳野市にあって最も厚みのある古墳の報告書である。投稿者名未設定
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帆立貝古墳平面企画図集
この装丁(上製本)で、この価格は、お得感があるが、本棚に入れにくいB4サイズであることでは賛否がわかれるところか?個人的には、なじみの古墳も多く、とても楽しめる内容となっている。お勧めです!投稿者名未設定
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カヅマヤマ古墳発掘調査報告書 : 飛鳥の磚積石室墳の調査
カヅマヤマ古墳発掘調査報告書 : 飛鳥の磚積石室墳の調査
国史跡マルコ山古墳の近くにある7世紀後半の方墳。村内で初めて発見された磚積石室墳で、1361年の正平の南海地震の影響で、墳丘・石室が大きく崩壊していることが判明。花山西塚古墳(国史跡)をはじめとする県内の磚積石室墳の集成分析をはじめ、考察部分も、とても充実している。かなりのレア本である。投稿者名未設定
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石山古墳
戦後すぐ京都大学によって発掘調査されたものの、未報告である。伊賀市にある前期の前方後円墳。石山古墳の遺構・遺物などを紹介したとても内容のある展示図録。本報告が期待される。投稿者名未設定
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研究最前線 四国遍路と愛媛の霊場
古写真を多用して愛媛県内の88箇所霊場を紹介した好図録。部分的に国史跡に指定される「伊予遍路道」なども紹介されており、お遍路の雰囲気を味わえる。投稿者名未設定
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杉山城跡 第3〜5次発掘調査報告書
杉山城跡 第3〜5次発掘調査報告書
いわゆる「杉山城問題」で、城郭研究者たちが、郭の在り方などから、この城跡が16世紀後半の後北条期のものとするという意見に対して、確認調査の結果、郭は単一期のもので、15世紀末頃から16世紀初頭に近い前半に築かれたという考古学的初見をほぼ確実にした重要な報告書。本書刊行前に「比企城館跡群 杉山城跡」として国の史跡に指定(答申)された。投稿者名未設定
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武射郡衙跡 山武市嶋戸東遺跡総括報告書
8次調査まで行われた確認調査の総括報告書。阿部義平先生の郡衙正庁に関する論考が本書の価値を高めている。投稿者名未設定
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やまとのみやけと女性司祭者 史跡 島の山古墳発掘20年
墳丘径200mの前方後円墳(国史跡)で、前方部にある粘土郭から大量の車輪石などの副葬品(重要文化財)が出土したことで有名な島の山古墳の調査結果などをまとめた展示図録。とても良く出来ており、さすが橿原考古学研究所附属博物館である。報告書を買いそびれた人には特にお勧めです。投稿者名未設定
