レビュー一覧

  • 静岡県考古学研究 54号 特集 静岡県内における史跡整備の現状と課題

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    「静岡県内における史跡整備の現状と課題」という特集が組まれ、15本の論考が掲載されている。県内には蜆塚遺跡、登呂遺跡、志太郡衙、遠江国分寺跡、新居関跡など有名な整備例も多く、訪れてみたい遺跡だらけである。掛川市和田岡古墳群(国史跡)中の吉岡大塚古墳は、墳丘にバイクが走りまわっていたというニュースを見たことがあったが、復元整備されていたのは知りませんでした。
  • 山王横穴墓群2: 発掘調査報告

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    工事中に発見された2基の横穴墓の調査報告。出土遺物は出土しなかったが、両者とも3体の人骨を発見。このうち、1号横穴墓の人骨のミトコンドリアDNA分析の結果、中年女性が最初に埋葬され、次に熟年〜老年の男性、最後に中年〜熟年の男性が追葬されていることから、夫婦と息子の関係が想定されるという見解が示されている。
  • 発掘遺構から読み解く古代建築

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    奈文研の日本建築史のプロ6名による、とても内容の濃い1冊。考古屋は、礎石や柱穴、基壇などの上部構造について認識が不足しがち。本書などで勉強しませう。
  • 古墳人、現る 金井東裏遺跡の奇跡

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    大冊な報告書を買えなかった、あるいは買わなかった人も、これ1冊で、甲を着た古墳人をはじめ、火砕流で埋没した遺跡の様子が良く分かる格好の紹介書。お値段も手頃で、お勧めします!
  • 通潤橋保存修理工事報告書

    通潤橋保存修理工事報告書

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    安政元年(1845)に完成した石造単アーチ橋で水路橋。熊本大地震の時に、熊本城の石垣は崩壊したが、この橋は無傷だったと言う。橋から放水する様子は、テレビのニュースなどで報道されることも多い。このたび、石造橋としては初めて国宝に格上げされた。と言うか、木造やコンクリートの橋で国宝になっているものってあったっけ?
  • 宇治遺跡群1

    宇治遺跡群1

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    宇治古墳群(国史跡)の玉ヶ庄二子塚古墳と、史跡には指定されなかったものの、径30mの円墳である瓦塚古墳の概報。玉ヶ庄二子塚古墳は本報告が刊行されているが、瓦塚は本書が唯一の文献。畿内では珍しい礫郭から王杖形金銅製品などが発見されている。
  • 縄文の学び舎・小牧野館ガイドブック : 青森市小牧野遺跡保護センター

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    縄文時代後期の環状列石で、国史跡および世界文化遺産の小牧野遺跡のガイダンス施設の展示図録。この施設は遺跡とは離れた場所にある廃校となった小学校の校舎を改造したものである。良く出来た図録である。
  • 造山古墳第二古墳 : 発掘調査概要報告

    造山古墳第二古墳 : 発掘調査概要報告

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    造山古墳群(国史跡)のひとつ第二古墳は、方墳と見られてきたが、確認調査により、埴輪列や墳丘の基底石、周溝などの存在から、前方後円墳だった可能性が指摘されている。墳形推定図は、3色を使用して分かりやすい。ちなみに第5古墳(千足古墳)も整備され、装飾石障をもつ横穴式石室が見学できるようになった。
  • 国指定史跡 川尻石器時代遺跡総括報告書

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    本書刊行までに40次にわたる発掘調査が実施されている遺跡の総括報告書。縄文時代中期から後・晩期にかけて継続する拠点的集落遺跡。敷石住居跡や配石、列石が目立つ、ブラボーな遺跡の全容が良く分かる一冊となっています。
  • 古代の官衙遺跡1 遺構編

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    古代官衙研究の「神様」山中敏史先生プロデュースのバイブル的文献の第1冊。本書なくして、古代官衙を語るなかれ、聞くなかれ。古書として出回ったら、持ってない人は、すかさずゲットにゃ!