レビュー一覧

  • 八尾南遺跡

    八尾南遺跡

    投稿者名未設定

    厚さ7.5cm、重さ4.5kgの大冊。洪水砂でパックされた状態で検出された弥生時代の竪穴建物跡では、周堤や、竪穴壁材、壁溝の暗渠構造、中央ピット、貯蔵穴、排水溝、出入口の梯子等々、一般的な発掘調査では検出することのできない情報を抽出できる夢のような遺跡である。レア本だが、入荷したらゲットすべし。
  • 太安萬侶墓

    太安萬侶墓

    投稿者名未設定

    奈良市の郊外の茶畑の斜面から発見された太朝臣安萬侶の墓(国史跡)が墓誌と共に発見されてニュースとなった昭和54年(1979)1月は、ちょうど卒業論文を提出して、一息ついた頃で、2年後に本書が刊行された時は、よろこんで購入したものである。国内で発見されている16例の墓誌のうち、発掘調査が行われた初の事例として重要である。当時、本書を購入した年代は、定年退職を向かえている方が多いものと思われ、それもあって古書として出回る機会が増えているのではなかろうか。
  • 長沢遺跡 第10次調査

    長沢遺跡 第10次調査

    投稿者名未設定

    福生市を代表する縄文時代中期の拠点的集落遺跡。この遺跡では初のA4版の報告書で、最も厚い頁数の文献となった。全国的な傾向だが、平成24年(2012)頃から文化庁のお達しにより、発掘調査報告書の印刷部数を300冊とするようにと言う影響(これは、あくまでも国庫補助金対象事業だが)により、市場に報告書が出回らなくなり、どのような本が出ているのか分かりづらくなっている。2012年以降に刊行された本が古書として登場したら、すかさずゲットした方が良い。
  • 新小倉橋関連遺跡 原東遺跡・川尻中村遺跡 図録

    投稿者名未設定

    とてもぶ厚い本報告刊行前に作成された概報的図録。オールカラーで遺構・遺物が楽しめる。敷石住居や、石囲炉、列石、配石など石を多用する。相模川を横断する新小倉橋とバイパス建設にともなう事前調査として実施されたが、環状集落を呈する川尻中村遺跡の西側は、実は川尻石器時代遺跡の飛地として国史跡の指定範囲内であったことが調査後に判明して、工事は中止。神奈川県は文化庁から怒られることとなった。トホホ…。
  • 物集女車塚

    投稿者名未設定

    国史跡乙訓古墳群のひとつで、家形石棺をもつ横穴式石室を主体部とする長さ60m代の前方後円墳。石室は、特定期間のみ公開されている。
  • 宇治二子山古墳発掘調査報告

    投稿者名未設定

    北墳と南墳の2基の円墳が並ぶ。いずれも盗掘坑により主体部の一部が破壊されているが、残存部からは武具などの副葬品が発見されている。「宇治古墳群」として、五ヶ庄二子塚古墳(前方後円墳)と共に国史跡に指定されている。本書は再版されたが、現在は古書でしか入手できない。
  • 勝坂遺跡有鹿谷地点 : 第85・89・102・105・106次発掘調査報告書

    投稿者名未設定

    国史跡勝坂遺跡D区のある段丘面の西側、有鹿谷(あるかやと)と呼ばれる低位段丘および低湿地をD区と一体化した公園として整備するにあたって行われた確認調査報告。低位段丘からは、縄文時代中期末〜後期初頭の敷石住居2軒が発見された。段丘上に大規模な居住域があり、その下の低位部に敷石住居が存在する例は、山梨県北杜市梅之木遺跡(国指定)などでも見られる。有鹿谷では、縄文時代の泥炭層も確認され、史跡に追加指定された。
  • 国指定史跡 武蔵国分僧寺跡発掘調査報告書 2 遺物編

    投稿者名未設定

    平成15〜24年に実施された僧寺跡の整備にともなう本報告の遺物編。遺構に関しても概要が記されているが、報告書I(遺構編)は、未だ古書として出回ったことがない。Iは300部印刷、IIは350部印刷と奥付に記されているが、50部の差って何???いずれにしても、超メジャーな報告書は増刷して、希望者が購入できるようにしてもらいたい!
  • 達磨寺発掘調査報告書

    投稿者名未設定

    舎利容器の上部に宝篋印塔と五輪塔の折衷のような特異な石塔を埋納した小石室が発見され話題となった調査の本報告。
  • 敏満寺遺跡石仏谷墓跡

    投稿者名未設定

    名神高速道路多賀サービスエリア脇で発見された中世寺院跡。おびただしい数の石仏・石塔類や墳墓などが検出され、国史跡に指定された。現地にはフェンスが張られ、盗難防止のため、石造物にはブルーシートがかぶせられていて、見学できないのが残念。出版社から販売されていて入手可能なのはうれしい。