レビュー一覧

  • 東アジアにおける初期都宮および王墓の考古学的研究

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    タイトルだけ見ると、内容がよくわからないのだが、奈良県桜井市勝山古墳と桜井茶臼山古墳(国史跡)を科学研究費で調査した概報からなる。特に後者は、竪穴式石室の再調査により、60年ぶりに長大な木棺が掘り出され、各種報道により注目された。特に石室のカラー写真は臨場感あふれるもので、W杯の長友ではないが、ブラボー×4である。
  • 隼上り瓦窯跡発掘調査概報

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    7世紀前半の瓦窯跡で、飛鳥豊浦寺の瓦を焼いていたことが判明。国史跡に指定された。「概報」とあるが、内容的には本報告と言って良い。関西方面の研究者にとって本報告とは、事実記載に留まらず、立派な?考察が載っているものというような一種の美学があるような気がしてならない。
  • 両宮山古墳2 史跡両宮山古墳墳丘裾保存整備工事に伴う確認調査

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    備前で最大規模の2重周濠をもつ前方後円墳。古墳のオルソ画像、赤色立体地図、航空レーザー測量図など最新の図化が目を引く。特に赤色立体地図は天理市などでも図録類への掲載が目立ってきており、注目される。
  • 長岡京の条坊道路と大規模宅地 最近の調査成果より

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    長岡京市埋蔵文化財センターでは、毎年11月に特別企画展示が行われ、その際に発掘調査成果をまとめたビジュアルな図録冊子がつくられている。宮跡としては、今ひとつ分かりづらい長岡京(宮)。その範囲が、向日市・長岡京市にまたがっており、一部大山崎町と京都市の端っこも含んでいることも挙げられるが、本書のような冊子は、とてもありがたいものである。比較的規模の小さい展示施設が作成する資料も注目する必要があるだろう。
  • 国史跡乙訓古墳群 恵解山古墳 乙訓最大の古墳

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    著名な古墳の本報告書は入手困難になることが多い。平成26年(2014)に史跡整備が完成した恵解山(いげのやま)古墳も該当するが、そのかわりにダイジェスト版として作成されたのが本冊子である。国庫補助金がらみの報告書が300部印刷と限定されてから、本報告・総括報告の類が「考古学庶民」にとって雲の上の存在となりがちな今だからこそ、本冊子のような普及書に、もっと光を当ててみる必要があると思う今日この頃である。ところで、秀吉vs光秀の山崎の合戦の際に、この古墳に光秀軍の陣がつくられたことをご存じですか?
  • 鳥坂寺跡発掘調査報告書

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    もとは地名から「高井田廃寺」と呼ばれていた古代寺院跡が『続日本紀』に記された「河内六寺」の一つである「鳥坂寺」(とさかでら)と判明したきっかけは、井戸跡から出土した「鳥坂寺」銘墨書のある土師器椀の存在であった。本書は、国史跡申請のための報告書である。金堂・講堂・三重塔と僧房や食堂のある3地点が指定された。金堂基壇をはじめ、優れた遺構・遺物の数々をお楽しみください。
  • のこった奇跡 のこした軌跡 未来につなぐ平城宮跡

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    「平城宮跡史跡指定100周年記念」と銘打った図録。奈文研のPR感があふれる内容だが、平城宮跡の調査や整備の軌跡をコンパクトに知ることができる好書。持ってて損はしないですよ。
  • 神子柴 後期旧石器時代末から縄文時代草創期にかかる移行期石器群の発掘調査と研究

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    後期旧石器時代末から縄文時代草創期にかけての尖頭器や局部磨製石斧をはじめとする82点の石器が重要文化財に指定されている長野県南箕輪村神子柴遺跡の発掘調査報告書。堤隆博士をはじめとする豪華執筆陣による充実した内容。特に石器のカラー写真は優れた印刷技術により臨場感あふれたものとなっており、専門外の人も楽しめる。お値段がやや張りますが是非是非。
  • 飛鳥美人 高松塚古墳の魅力

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    過去にいくつかの紹介冊子が刊行されてきた高松塚古墳。壁画発見50周年を銘打った本書は、この古墳の魅力が凝縮された好書。特に昭和48年(1973)の古墳調査時の8mm映像の写真の中に当時の佐藤栄作首相の姿があるのは印象深い。私も壁画発見報道があった約半年後に現地を訪れたことが懐かしい。それにしても、奈文研が作成する普及書の類はセンスの良いものが多い。
  • 史跡誕生100年 高井田横穴と松岳山古墳

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    ここのところ、「何とか周年」と銘打った企画展が各地で目立ってきている。本書は線刻壁画で有名な高井田横穴と、特異な組合式石棺と謎の立石で知られる前方後円墳である松岳山古墳(いずれも国史跡)を紹介した、とてもステキな図録。松岳山古墳の史跡指定範囲が墳丘全域でなく、主体部を中心とした後円部の一部に限られていることなど、とても参考になります。特に松岳山古墳は、調査されたのが古く、本書は今後の基本的な文献となること間違いなし!