レビュー一覧

  • 宇治二子山古墳発掘調査報告

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    北墳と南墳の2基の円墳が並ぶ。いずれも盗掘坑により主体部の一部が破壊されているが、残存部からは武具などの副葬品が発見されている。「宇治古墳群」として、五ヶ庄二子塚古墳(前方後円墳)と共に国史跡に指定されている。本書は再版されたが、現在は古書でしか入手できない。
  • 勝坂遺跡有鹿谷地点 : 第85・89・102・105・106次発掘調査報告書

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    国史跡勝坂遺跡D区のある段丘面の西側、有鹿谷(あるかやと)と呼ばれる低位段丘および低湿地をD区と一体化した公園として整備するにあたって行われた確認調査報告。低位段丘からは、縄文時代中期末〜後期初頭の敷石住居2軒が発見された。段丘上に大規模な居住域があり、その下の低位部に敷石住居が存在する例は、山梨県北杜市梅之木遺跡(国指定)などでも見られる。有鹿谷では、縄文時代の泥炭層も確認され、史跡に追加指定された。
  • 国指定史跡 武蔵国分僧寺跡発掘調査報告書 2 遺物編

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    平成15〜24年に実施された僧寺跡の整備にともなう本報告の遺物編。遺構に関しても概要が記されているが、報告書I(遺構編)は、未だ古書として出回ったことがない。Iは300部印刷、IIは350部印刷と奥付に記されているが、50部の差って何???いずれにしても、超メジャーな報告書は増刷して、希望者が購入できるようにしてもらいたい!
  • 達磨寺発掘調査報告書

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    舎利容器の上部に宝篋印塔と五輪塔の折衷のような特異な石塔を埋納した小石室が発見され話題となった調査の本報告。
  • 敏満寺遺跡石仏谷墓跡

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    名神高速道路多賀サービスエリア脇で発見された中世寺院跡。おびただしい数の石仏・石塔類や墳墓などが検出され、国史跡に指定された。現地にはフェンスが張られ、盗難防止のため、石造物にはブルーシートがかぶせられていて、見学できないのが残念。出版社から販売されていて入手可能なのはうれしい。
  • 「古都鎌倉」を取り巻く山稜部の調査

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    「古都鎌倉」を世界文化遺産に登録すべく実施された確認調査報告書。平成13(2001)年当時は珍しかったオールカラーの冊子で、とてもビジュアル。世界遺産登録は実現できなかったが、この時実施された仏法寺跡や釈迦堂口などの確認調査は、のちに国史跡に指定されるきっかけとなった。
  • 史跡下布田遺跡総括報告書 : 東京都調布市

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    武蔵野台地の代表的な縄文時代晩期の遺跡として、国史跡に指定されている下布田遺跡の第25次までの調査成果をまとめたもの。方形配石遺構・石棒集積遺構、合口土器棺墓、配石埋甕など墓地関係の遺構が目立つ。居住域は台地を下がった沖積低地にある染地遺跡に存在し、墓域を見上げるような立地になっている。
  • 西墓山古墳 古市古墳群の調査研究報告3

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    世界文化遺産の古市古墳群中の墓山古墳(長さ225mの前方後円墳で、宮内庁管理)の「副葬用陪塚」と考えられる径20mの方墳だが、東西に並ぶ鉄器埋納施設が発見された。現在までに発行されている「古市古墳群の調査研究報告」のうち、藤井寺市で唯一品切となっている文献である。
  • 中宿遺跡 推定・榛沢郡正倉跡の調査

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    深谷市に合併した岡部町時代に宅地造成にともなう調査で発見された郡家正倉の倉庫群16棟は埼玉県指定史跡として保存され、復元建物(校倉と板倉)のある歴史公園となっている。調査当初は、古代の総柱建物とは気づかず、近世の方形の墓壙が並んで発見されたものと考えられていたとか…
  • 国指定史跡 阿津賀志山防塁保存管理計画報告書

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    源頼朝の鎌倉軍を迎え撃つために藤原泰衡の奥州軍が築いた堀と土塁による防塁跡(国史跡)の詳細を知ることができる文献。そう言えば、史跡指定地の一部を無断で工事して駐車場を作ってしまったというニュースを見たことがありますが・・・