レビュー一覧

  • 史跡 寺地遺跡

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    全国で最初に発掘された硬玉の工房跡(竪穴建物)や、16m×10mの範囲に集合した配石群が見事な縄文時代中期から晩期の遺跡(国史跡)。配石群中にある炉状配石内には焼人骨があり、四本柱の木柱も検出されるなど、あやしげな祭祀痕跡がステキ。現在は史跡公園となっています。ケース付上製本で装丁も立派です。
  • 日本古代の郡衙遺跡

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    何々郡衙関連遺跡と言われる有名な遺跡でも、実際に何郡の役所とか正倉、駅家とか分かりづらい報告が多い。本書は、このような悩みを解決してくれる、とても良いインデックス本。品切れになっているのも納得。
  • 泉坂下遺跡と再葬墓研究の最前線

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    国史跡および重要文化財指定記念シンポジウムの討論記録や、発表要旨、関連遺跡などを紹介したもの。再葬墓について勉強するのに最適な文献である。
  • 泉坂下遺跡7 保存整備事業に伴う第6次確認調査報告

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    弥生時代中期の再葬墓群として国史跡に指定された泉坂下遺跡は、縄文時代晩期中葉の石棒が207点も出土しており、未製品や砥石なども発見されていることから、石棒を製作していたことが明らかとなった。確認調査報告書の6と本書で詳細がふれられている。
  • 浦間茶臼山古墳

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    全長138mを測る古墳時代初頭の前方後円墳(国史跡)。箸墓古墳の二分の一の規模で築造されていると考えられている。竪穴式石室は盗掘を受けていたが、見事な積み方である。真陽社の本なので、図版のコロタイプ印刷が、とてもステキ。
  • 画報 泉坂下遺跡 人面付土器を伴う弥生時代中期の再葬墓群

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    泉坂下遺跡を世に知らしめたきっかけとなった人面付壺形土器(重要文化財)通称「いずみ」が発見された1号土壙墓の出土品などをオールカラーで紹介したダイジェスト版。同じく人面付壺形土器が出土している同市の小野天神前遺跡の資料なども紹介されている。常陸大宮市には、弥生時代中期の再葬墓が4遺跡で発見されているが、この数は、全国で最多である。市役所隣にある歴史民俗資料館で入手できます。
  • 泉坂下遺跡3 保存整備事業に伴う第2次確認調査報告

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    弥生時代中期の再葬墓群が発見された泉坂下遺跡を国史跡にするための確認調査報告書の2冊目。確認された土器棺は、保存目的のため原則検出を行わず、位置などの記録化に留めている。本書で注目すべきは、古代のサメの一種、メガロドン(ムカシオオホホジロザメ)の歯の化石や、サメ類の歯および、それを加工した垂飾に関する分析である。
  • 国宝 福岡県平原方形周溝墓出土品図録

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    「曽根遺跡群」のひとつとして国史跡に指定されている平原遺跡の1号墓の副葬品類(国宝)をオールカラーで紹介。ほぼ原寸の銅鏡類の写真はとてもリアル。箱付上製本の装丁も高級感があって良い。
  • 島内139号地下式横穴墓 1

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    島内地下式横穴墓群中で最も大量の副葬品が出土した139号墓の1冊目の報告書。遺構の全体構造図として示された三次元画像は、とてもリアル!おなじみのオールカラー図版では、遺物の出土状況や、竪坑、玄室、壁面の工具痕などを細かく見ることができる。玄室のパノラマ合成写真や、付図の全体展開図(実測図)には細かい工具痕が示されており、とにかくスゴい報告書である。
  • 島内地下式横穴墓群

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    出土品1029点が国の重要文化財に指定されている島内地下式横穴墓群の最初の報告書。農耕機械の重みで天井部が崩落するたびに調査が行われてきて、湿度100パーセントの墓室内から埋葬人骨や武具類を中心とした副葬品類が出土。写真図版は、オールカラーで、なまなましい出土状況が楽しめます。