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行者塚古墳 発掘調査概報
西条古墳群の主墳として国史跡に指定されている。長さ99mの前方後円墳で、4箇所の造り出しに家形埴輪などが並べられていた。主体部の粘土郭には、2箇所に副葬品箱が置かれ、最古級の馬具や、中国製の帯金具などが発見された。家形・囲形埴輪の復原イラストや、カラー写真を多用した、とてもビジュアルな文献である。投稿者名未設定
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東京都新宿区 市谷加賀町二丁目遺跡6 [縄文時代遺構編]
東京都新宿区 市谷加賀町二丁目遺跡6 [縄文時代遺構編]
縄文時代中期後半〜後期の集落遺跡が発見され、埋葬人骨が多数見つかったことで話題となった。人骨と関連遺構については、別に「埋葬遺構編」として新宿区が刊行している。本書では、周辺調査区で検出された該期の竪穴建物などの分布図を作成し、集落範囲を考えるうえで貴重な情報となっている。また、縄文時代の竪穴では発見例が少ない柱を抜き取った際の廃土が検出された。高い問題意識と、現場での観察力がなければ見つけられないもので、特筆に値する。投稿者名未設定
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上神主・茂原官衙遺跡
下野国河内郡衙に比定される。遺跡の北方を東西に走るバイパスの事前調査でも関連遺構が多数検出されたが、運良く政庁の正殿と東西脇殿や、正倉域は残っており、国史跡に指定された。投稿者名未設定
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石鏃を中心とする押圧剥離系列石器群の石材別広域編年の整備
科研の報告書。石鏃類の論考16編と、石鏃石材に関する論考9編が掲載されている。石鏃好きな方は持ってて損なし。投稿者名未設定
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吉田古墳 3
吉田古墳 3
横穴式石室奥壁に線刻壁画をもつ吉田古墳(国史跡)の範囲確認調査報告の3冊目。周溝のプランが八角形を呈することが判明した。投稿者名未設定
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史跡 加納城跡2
本丸北堀を発掘調査した結果、障子堀であることが判明。また、中世の土塁上に近世の土塁が造られていることも明らかになった。投稿者名未設定
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史跡 加納城跡
徳川家康が大坂方面への防御のため築城させた平城。本丸の一部が張り出す形態が特徴。中井均氏の考察をはじめ、近世初頭の城郭石垣に関する分析、軒瓦の分類など充実した内容。投稿者名未設定
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史跡 箱根関跡 箱根関跡保存整備事業報告
国史跡箱根関跡の建物や土木構造物などを全面的に復元整備した事業報告。復元にともなう発掘調査の記録も掲載されており、とても良い出来栄えなのだが、復元建物内に設置された人形などの展示業者から、文化財担当の係長が賄賂を受け取っていたことが発覚し、逮捕されてクビになったことは有名な話。そのせいか、事務局関係者の名前が一切記されていない。投稿者名未設定
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史跡船迫窯跡保存整備基本設計
史跡船迫窯跡保存整備基本設計
豊前国分寺の瓦を焼いていた堂がへり窯跡群、須恵器窯の茶臼山東窯跡、工房作業場の大型掘立柱建物群などが検出された堂がへり遺跡からなる船迫窯跡(国史跡)の保存整備計画書。大型工房作業場は復元され、窯跡は平面表示と、覆屋を架けて見学できるようにして、史跡公園として公開されている。投稿者名未設定
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大垣市埋蔵文化財調査概要 平成11年度
大垣市埋蔵文化財調査概要 平成11年度
「美濃国分寺跡南門前の幢竿支柱遺構について」というレポートが掲載されている。南門前から東西に5m離れて並ぶ幢竿支柱が検出され、柱根も残っていた。同様の遺構は、遠江国分寺跡(特別史跡)、武蔵国分僧寺・尼寺跡(国史跡)でも発見されており、本来はかなり存在していたと思われる。投稿者名未設定
