レビュー一覧

  • 千足古墳 第1〜4次発掘調査報告書

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    墳丘に自由に立入りできる日本最大の古墳である造山古墳(国史跡)近くにある千足古墳(国史跡)は、初期横穴式石室(第1石室)に直弧文を刻んだ石障をもつ装飾古墳として知られている。確認調査の結果、もう1基の初期横穴式石室(第2石室)も発見された。現在、墳丘は整備され、第1石室も見学可能となった。
  • 東京都新宿区 市谷加賀町二丁目遺跡6 [埋葬遺構編]

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    普通の江戸遺跡(大名・旗本屋敷)として発掘調査が開始されたが、縄文時代中期後半〜後期の竪穴建物や土壙墓などが多数検出された。おどろくべきは、貝塚ではないのに、16体以上の埋葬人骨が発見されたことである。廃屋墓、土壙墓、集積墓など埋葬形態も多様で、報道でも話題になった。骨格から縄文人の顔も復原されている。超レア本である。
  • 神崎遺跡範囲確認発掘調査報告書 平成25年度の調査

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    国史跡指定後、遺跡公園整備前に行われた確認調査報告。用地買収後に住宅が建っていた南側部分を中心に調査。竪穴建物跡が重複した事例が初めて見つかった。集落は南北103m、東西65m、面積5,000平方メートルとコンパクト。平面表示された環濠を一周することができ、集落の範囲を体感することができる貴重な事例となっている。
  • 神崎遺跡範囲確認発掘調査報告書

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    市史編さん事業により発掘調査が実施され、弥生時代後期の環濠集落が、まるごと残されていることを確認。しかも出土土器の95%が東海系であることから、「移民の歌」じゃなくて「移民のムラ」だったことが判明。本書は国史跡申請用の報告書である。現在は集落全域が遺跡公園として整備され、隣にある資料館には環濠の実大のレプリカがある。出土土器群は神奈川県指定文化財で、資料館に展示されている。
  • シンポジウム『墳丘墓から古墳へ 秋葉山古墳群の築造』

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    シンポジウム「墳丘墓から古墳へ〜秋葉山古墳群の築造〜」の記録を収載。3世紀後半から4世紀にかけて造られた5基の古墳からなる秋葉山古墳群(国史跡)について甘粕健、赤塚次郎等9名の発表や報告が掲載されている。マイナーな地方誌(失礼)のため、知名度の低い文献と思われるが、この方面に興味がある方は必見!相模国分寺跡の隣にある市立温古館(郷土資料館)などで購入可能。
  • 豊田狐塚古墳 : 平成27年度都市計画道路別所丹波市線事業に伴う調査

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    都市計画道路建設にともない発掘調査された6世紀代の円墳。横穴式石室の埋葬面が上層と下層の2面あり、上層床面には比較的細かい礫が、下層床面には大形の礫が敷かれている。横穴式石室の三次元レーザー撮影は見事である。カラー写真も多用されており、とても良く出来た報告書である。
  • 塚廻り古墳群

    塚廻り古墳群

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    4号墳が群馬県指定史跡に、出土した形象埴輪群が国の重要文化財に指定されている塚廻り古墳群10・11・12・13号墳の報告。県内の古墳周溝内出土土器についての考察などが掲載されている。
  • 国指定史跡 王山古墳群 史跡整備に係る事前発掘調査報告書

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    弥生時代後期から古墳時代前期にかけての総数49基からなる墳墓群。1基ずつの測量図が掲載されている。
  • 古代の官衙遺跡2 遺物・遺跡編

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    官衙遺跡研究の第一人者、山中敏史先生プロデュースによるバイブル的文献の続編。古書として出たら、すかさずゲットにゃ。
  • 史跡 金山城跡 環境整備報告書 発掘調査編

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    金山城跡は、金山丘陵と呼ばれる独立丘全体に展開する中世城郭で、本丸に当たる実城、西城、北城、八王子山ノ砦が国の史跡に指定されている。このうち、実城と、その地続きの西城の一部が史跡整備にともない広範囲に発掘調査された。日ノ池と呼ばれる石垣で囲まれた湧水池や、石敷の通路等々、とにかく石垣や石敷が目立つ。山麓から登らなくても、車で行けるのもうれしい。見学をお勧めします。