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[共同研究] 近現代の兵士の実像2 慰霊と墓
慰霊の実相と陸海軍墓地との側面に、近現代の戦死者がどのように扱われていたのかという問題を捉える論文・資料集です。特に慰霊編においては、幾つか興味深いポイントが提示されます。「慰霊のモニュメントと「銃後」社会」(本康宏史)と「旧藩における護国神社の創建」(今井昭彦)は、それぞれ軍都の石川県と群馬県を例として、県レーベルの戦死者慰霊運動を紹介します。「兵士の「遺体」と兵士の「遺霊」 」(波平恵美子)において、慰霊問題が戦死者遺体の扱い方から人類学(日本人の死生観など)の視点で検討されます。「紙の忠魂碑」(一ノ瀬俊也)において、作者が従軍者記念誌を着手し各市町村の慰霊の実相を検討します。Aposus さん
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日本仏教史 思想史としてのアプローチ
日本仏教史入門の名著といえます。本覚思想に主眼を置いて、もつれている複雑な日本の仏教受容と変遷の歴史をわかりやすく説明しました。すなわち、日本仏教史における人物・事件を、単に年代順で排列するわけではなく、現実肯定の傾向を示す本覚思想の天台による発端から鎌倉仏教へのアプローチを思想史的に辿って試みました。さらに、葬式仏教や神仏習合、仏教に関わる民俗も触れつつ、日本仏教への研究の延長線を示します。Aposus さん
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原の辻遺跡 壱岐に甦る弥生の海の王都
現地に行く際に、予習復習として読みました。遺跡の立地条件や環境、研究の歩み、発掘調査成果にみる集落の特質、史跡としてのこれからの保存や整備の予定など、1冊で原の辻遺跡の概要を深められます。一支国博物館の展示や実際に遺跡踏査をしたりして、本に書いてあったことがより深められたので大変役に立ちました。ありがとうございます。やよいちゃん さん
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初めての発掘調査 さあ、考古学へ挑戦だ
イラストと写真を中心に、発掘調査に必要な持ち物や道具などがわかりやすく紹介されています。深い内容まで踏み込まれてはいないのですが、簡易的にビジュアルで発掘調査に参加する上でのポイントが押さられているのでこれから初めて発掘に参加する後輩などにこの本を教えてあげたりしていました。電子版も出ているようなので、気になる方は調査の前に一読してみるとよいかもしれません。やよいちゃん さん
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人間と音楽の歴史2 古代音楽 第1巻 エジプト
人間と音楽の歴史2 古代音楽 第1巻 エジプト
Hans Hickmannは、古代エジプト音楽研究の第一人者とされており、奏者の前で身振り手振りをしている「カイロノミスト」の研究をはじめとして、様々な論文を発表している。本書は、決して網羅されたものではないが、報告書に載っているようなスケッチではなく、実際に撮影された壁画や実物の楽器等の写真が並べられていて、資料として大いに役立つものとなっている。マトリョーシカ さん
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必携入門ヒエログリフ : 基礎から学ぶ古代エジプト語
必携入門ヒエログリフ : 基礎から学ぶ古代エジプト語
ヒエログリフに関する書籍は、その雰囲気を味わう程度のものが少なくないが、本書は、基礎文法ではあるものの、本格的にヒエログリフを学びたい人向けの書籍となっており、エジプト考を学ぶ者にとっては非常に価値のある1冊である。そのため、増版されないのがとても残念でもあり、もったいなくも感じる。マトリョーシカ さん
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音楽の起源 東西古代世界における音楽の生成
音楽の起源 東西古代世界における音楽の生成
古代音楽研究においてまず名前が上がるのがCurt Sachsであるが、本書は様々な地域における古代の音楽について詳細に論じられている。例えば古代ギリシアの章では、テトラコードやハルモニア音階といった現代の音楽の礎ともなる音楽理論が述べられており、非常に面白い。しかし、ある程度の前提知識が必要となるため、本書のみを読んですべてを理解するのはかなり難しいと思われる。マトリョーシカ さん
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Symbols in Action : Ethnoarchaeological Studies of Material Culture
年齢・性別・民族・社会的役割…などがモノにどのように表象されるのか。実際の民族を元に分析されたもので、例えば婚姻などで違う民族にヒトが移動した際に、モノの要素がどのように変化するのかなど、グラフや数値で明示されているので、日本の先史時代の研究にも応用ができそうだなと自身の研究で検討する上でとても参考になりました。全部訳せなくて部分読みですが、興味深い本でした。やよいちゃん さん
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古代エジプトの音楽
古代エジプトの音楽を扱う日本語の書籍で、本書を超えるものは今現在他に存在しないのではないか。本書はLise Mannicheによる"Music and Musicians in Ancient Egypt"の訳本で、彼女自身音楽の専門家ではないため、音楽学的な観点からの説明がやや欠けているように感じるが、古王国時代から末期王朝時代に渡って、古代エジプトの音楽が広く扱われている。楽器も、弦楽器、管楽器、打楽器と網羅しており、軍楽や宗教的な場面での音楽といったように、テーマ分けされているのも非常にわかりやすい。しかし、巻頭に写真がいくつかまとめてあるものの、本文中で用いられている図はすべてスケッチによるものであり、細部が曖昧で、現物や報告書との差異を感じるものもある。マトリョーシカ さん
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ローマ帝国の神々 : 光はオリエントより
ローマ帝国内で信仰されていた宗教についてざっと概観することができる。エジプトやシリア由来の神々、キュベレ、ミトラス教、ユダヤ教、キリスト教等が取り上げられている。投稿者名未設定
